各々の病院の身の丈に合った災害時の危機管理こそが病院のBCP
BCPとはビジネスに重大な障害を引き起こす事態に如何に対応するかの計画であり、事業を許容時間内に復帰させ許容限界以上のレベルで継続させることを目標にしています。BCPに「事業継続」ではなく「業務継続」という用語を用いるのは民間企業のみならず、公共機関をはじめとするあらゆる組織を前提に作られているためです。
災害時の医療対応は地域医療が最小単位であり、災害時に地域医療を継続していくためには病院が診療を継続していくこと、究極は病院が潰れないようにすることであり、このためにこそ災害時の病院のBCPが必要です。病院のBCPとは他と比較したり優劣を競うものではなく、その地域の医療を継続ための病院の災害時の危機管理手法の一つと言えます。
某文科省大臣の上から目線の『身の丈』ではなく、自院の目線に合わせた各々の病院の『身の丈』の視点から難しい理論は最小限度にして、策定手順を示しながら、まずは作ってみることから始めることが一番の近道です。BCP策定一連のプロセスについてケーズスタディを介しながら各々の病院の資源に見合ったBCP策定(案)をご紹介させて頂きく予定です。